第73回関東甲信越静学校保健大会 参加報告
2022.08.07 19:31 更新
8月4日(木)、午後1時から(Zoomによるライブ配信)第73回関東甲信越静学校保健大会にオンライン参加いたしました。

新しい生活様式と経験して考える不易流行の健康教育という主題に基づき、特別講演と5班にわかれての、班別研究協議会がありました。

特別講演では、管理栄養士の塚本先生による「心と体を育む食育」〜今、そして10年先の健康のために〜という演題で、食育の3大柱と、発達段階に応じた身につけたい食習慣につついて詳しくお話を聞くことができました。
年代別に児童・生徒に、食に関して何を学んで欲しいのかを改めて知ることにより、食の大切さを自分自身も新たに感じることができました。
学校給食も黙食となっている現在ですが、みんなで美味しく楽しく共食できる日が早く来て欲しいと願うばかりです。

2時半からの班別研究協議会では、私は4班の学校歯科保健分野に参加しました。
テーマは生活習慣病の予防等を目指した歯・口の健として、以下の2演題の研究発表がありました。

①歯と口の健康づくりの日常化を目指す学校歯科保健指導の在り方
千葉県特別支援学校流山高等学園 養護教諭

②家庭及び地域社会との連携による歯科保健活動の在り方
甲府市立善誘館小学校 養護教諭

①の学校では、フッ化物洗口が13年前から希望者に対して、毎週1回、継続して行われているとのことで、導入のきっかけや具体的な実施法などが発表され、まだ東京都ではほとんどの学校で実施されていないため、今後の参考になりました。

②の学校においては、朝学習の時間等に「けんこうしらべ」を行うことにより、小学校の児童生徒が自身の健康の自己管理の意識の向上をはかっていました。また、日本学校歯科医会のホームページを参考に、クイズなどをまじえて、「エチケット歯みがき」の教育用ビデオ等を作成し、新型コロナ感染症対策として給食後のエチケット歯みがきを実施している様子も発表されました。
コロナ禍においても継続した児童生徒の歯と口の健康に関する取り組みを今後も見直しながら計画性をもってすすめている様子がうかがえました。


(報告:学術担当理事 西村 滋美)

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