このたび、練馬区学校歯科医会会長に就任いたしました南 誠二と申します。私は2008年より17年間、練馬区立大泉学園小学校の学校歯科医を務めてきました。また、2011年より、練馬区学校歯科医会の総務理事、学術理事、専務理事と8年間理事職を務め、2021年より4年間東京都学校歯科医会広報委員会委員として活動させていただいております。これから、会長として、新執行部役員並びに学術委員と共に一致団結して、練馬区における学校歯科保健充実のために、会務ならびに事業を行っていきたいと思います。
私が今後行っていきたい事業の柱が、「(仮称)練馬区の児童・生徒の口腔機能を向上させよう!」ということです。私は小学校の学校歯科医になってから、ずっと、その意識でやってきました。年に1回、朝礼で私は、口呼吸でなく鼻呼吸をしましょう。そのためには、口唇閉鎖や舌の位置が大事です。とか、姿勢を良くして噛む回数を多くすること、などを話し続けています。歯みがきも大事ですが、口腔機能が健全であることは、同じか、それ以上大事と思っています。口腔機能の向上は、児童・生徒の顎顔面の健全な成長発育、さらには全身の成長発育や健康にも良い影響を与えます。そして、2018年より、口腔機能発達不全症として保険導入され、身近な、かかりつけ歯科医でその指導が受けられるようになりました。
しかしながら、保護者や学校関係者の皆さんのどれくらいが、このことを知っているでしょうか? 一方で、学校歯科医やかかりつけ歯科医の側においても、口腔機能発達不全症に対する知識や指導法について、もっと切磋琢磨していく必要性を感じています。
そこで、学術委員の皆さんが中心になって、@口腔機能を向上させることの重要性や、かかりつけ医でその指導を受けられることを保護者や児童生徒、学校関係者への周知を高める方法、A学校歯科医が学校検診を行う時の判断基準、B学校の歯科講話で活用するスライド作製、等を検討していただきたいと思っています。そして、会員研修では、口腔機能発達不全症のエキスパートを講師としてお呼びして、学校歯科医や、かかりつけ歯科医のスキルアップを図っていこうと思います。どこまで出来るかわかりませんが、会員の皆様のご理解、ご協力をお願いすると共に、ご意見やご要望をどしどしお寄せくだいますようお願い申し上げます。
練馬区学校歯科医会会長 南 誠二
〒176-0012
東京都練馬区豊玉北6−5−13
TEL 03-3557-0045